校長より

地域の中で発展していく三田中学校 ~コミュニティ・スクール2年目として


   三田中学校は、今年度、創立24周年を迎えます。地域の支えの中で今の三田中学校が存在し、生徒、教職員が努力し、保護者、地域の方々に支えられ、年々発展していく学校として日々研鑽しています。今年度は学校運営協議会を設置し2年目となります。コミュニティ・スクールとしての機能をますます充実させるため、責任を果たしていく所存です。
 三田中学校には、先輩方か築いてきた三つの良き校風があります。「明るいあいさつ」「真剣な学習」「活発な行事・部活動」です。どれも学校生活において大切なものばかりです。これらが土台となり、「全力で取り組む文化」「豊かな団結力」を培いながら、今の三田中学校の穏やかで優しい雰囲気が醸成されています。それらから様々な「豊かな関係」が生まれています。これらは学校にとって、とても重要なことです。
 三田中学校の教育目標の一つに「自他を尊重し、共感し合う生徒」があります。誰にも弱点がありますが、もしそれに気づいても非難するのではなく、その人のもっている弱い部分を認め助け合い、共感できる生徒に育ってほしいと考えています。しかし、学校はたくさんの生徒が過ごす場所ですから、どうしても誤解が生じたり不慮の言動もあったりして、トラブルが起こり得るでしょう。そのような時、自分側からの考え方だけでなく相手の立場にも立って考えられると、また違った対処法が見えてきます。そのような生徒を育ててまいりたいと思います。
 また、三田中学校では生徒の学力向上のため、教員は授業改善に取り組み研修しています。令和元年度に港区教育委員会研究奨励校として    "自ら学び、考え、行動する生徒の育成~「12の学習活動」を視点とする授業改善~”  というテーマで、研究発表を行いました。そしてその研究をさらに発展させ、「主体的・対話的で深い学び」を具現化するため取り組んでいます。また、教員はICTを効率よく授業に生かせるよう日々研鑽し、授業に取り入れています。「個別最適な学び」「協働的な学び」また今年度は、「複線型授業」として子ども一人一人に合った柔軟な指導法を取り入れ、学力を確実に身に付け、生徒の夢や目標が実現できるよう努力しています。
 今年度は、6月2日~6日に3年生の海外修学旅行が行われます。英語力はもちろんのこと、十分な国際理解教育を進め、多様性文化やSDGsのさらなる取組に向けても学んでまいります。
   三田中学校は、良き校風を大切にしながら、生徒の「全力で取り組む文化」「団結力と豊かな関係」を土台にして様々な教育活動を展開してまいります。これからも地域の中学校として、さらに、地域が誇れる学校として、エネルギーあふれる三田中学校をつくってまいりますので、今年度も皆様のご理解、ご協力を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和7年4月  校長 上原 良枝