校長より

 「良き校風と 充実した教育活動 ~ 地域の中で発展していく三田中学校


   三田中学校は、今年度、創立23周年を迎えました。地域の支えの中で今の三田中学校が存在し、生徒、教職員、保護者の力で、より発展していく学校を目指しています。そして、今年度から三田中学校は学校運営協議会制度に伴い、コミュニティ・スクールとなりました。
 三田中学校には、先輩方か築いてきた三つの良き校風があります。「明るいあいさつ」「真剣な学習」「活発な行事・部活動」です。どれも学校生活において大切なものばかりです。これらが土台となり、「全力で取り組む文化」「豊かな団結力」を培いながら、今の三田中学校の穏やかで優しい雰囲気が醸成されています。それらから様々な「豊かな関係」が生まれています。これらは学校にとって、とても重要なことです。
 三田中学校の教育目標の一つに「自他を尊重し、共感し合う生徒」があります。誰にも弱点がありますが、もしそれに気づいても非難するのではなく、その人のもっている弱い部分を認め寄り添い、共感できる生徒に育ってほしいと考えています。しかし、学校はたくさんの生徒が過ごす場所ですから、どうしても誤解が生じたり不慮の言動があったりして、トラブルも起こり得るでしょう。そのような時、自分側からの考えだけでなく相手の立場にも立って考えられると、また違った対処法が見えてきます。
 また、三田中学校では、生徒の学力向上のため教員は授業改善に取り組み、研修しています。令和元年度に港区教育委員会研究奨励校として    "自ら学び、考え、行動する生徒の育成~「12の学習活動」を視点とする授業改善~”  というテーマで、研究発表を行いました。そしてその研究は令和6年度の今でも継続され「14の学習活動」として発展し、さらに「主体的・対話的で深い学び」を具現化するため取り組んでいます。また、教員はICTを効率よく授業に生かせるよう日々研鑽し、授業に取り入れています。さらに、「個別最適な学び」として子ども一人一人に合った柔軟な指導法を取り入れ、学力を確実に身に付け、生徒の夢や目標が実現できるよう努力しています。 
 今年度は、年度当初からコロナ禍以前の活動に戻り、新しい日常の中で行事等も積極的に行っていきます。そして、7月1日~5日の3年生海外修学旅行を成功させるため、英語力だけでなく十分な国際理解教育を進めて、異文化を体験させてまいります。
   三田中学校は、良き校風を大切にしながら、生徒の「全力で取り組む文化」「団結力と豊かな関係」を土台にして様々な教育活動を展開してまいります。これからも地域の中学校として、さらに、地域が誇れる学校として、エネルギーあふれる三田中学校をつくってまいりますので、今年度も皆様のご理解、ご協力を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和6年4月  校長 上原 良枝